
人がやるのは、レシートを撮ることだけ。フォルダへの保存も、読み取り・分類・家計簿への記録も自動で行います
家計簿が続かない原因は「入力の手間」でした。そこで、レシートを撮るだけで、毎晩AIが読み取り、20の分類に振り分け、夫婦共有の家計簿に記録する仕組みを作りました。ただし、家計簿の月の締めと、税金に関わる判断は、AIに任せず人が見ることにしています。
子どもが生まれてから、家計簿の手入力が続かなくなりました。レシートは財布にたまる一方で、月末にまとめて入れようとしても、何に使ったか思い出せない。そこで、レシートの写真だけで家計簿がつく仕組みを、AIのClaudeと一緒に作りました。
人がやるのは「撮る」だけ
仕組みはシンプルです。
- 買い物をしたら、iPhoneでレシートを撮る
- 撮った写真は、ショートカットが家計用のフォルダ(クラウド同期のフォルダ)へ自動で保存する
- 毎晩21時に、自宅のパソコンが自動でAIを動かす
- AIがレシートを読み取り、日付・金額・お店・分類を記録する
- 夫婦で共有している家計簿にも、自動で送る
- 処理が終わった写真は「処理済み」フォルダに移る
iPhoneの「ショートカット」は、標準で入っている自動化のアプリです。私が作ったショートカット「レシートを撮影」は、たった3つの手順でできています。

| 手順 | ショートカットのアクション | 設定 |
|---|---|---|
| 1 | 写真を撮る | 1枚、背面カメラ |
| 2 | ファイルを保存 | 保存先は家計用のフォルダ |
| 3 | 通知を表示 | 保存したファイルを表示して、保存できたことを確かめる |
これを実行すると、すぐにカメラが立ち上がります。レシートを撮れば、写真アプリに残ることなく、家計用のフォルダへ直接保存されます。写真を探してフォルダへ移す手間がありません。
夫婦それぞれの保存先フォルダを分けてあるので、どちらが払ったかも自動で記録されます。写真の中身からは推測せず、どのフォルダに保存されたかで決める決まりにしています。
2か月で約135枚を処理した
動かし始めてから約2か月で、夫婦合わせて約135枚のレシートを処理しました。分類の内訳はこうです(銀行の明細から記録した分も含みます)。
一番多いのは医療・医薬品でした。子どもの通院や出産で、病院と薬局のレシートが多かったためです。
思わぬ効果: 医療費控除の材料がそろっていく
医療のレシートは、確定申告の医療費控除で使います。病院・薬局ごとに日付と金額がそろって記録されていくので、年明けに国税庁の医療費の集計表へ書き写す材料が、もう手元にそろっている状態です。出産の年は医療費が多くなるので、来年の確定申告でそのまま使うつもりです。
AIに任せないことにしたこと
便利になった一方で、全部をAIに任せるのはやめました。
| 任せていること | 任せていないこと |
|---|---|
| レシートの読み取り(日付・金額・お店) | 月ごとの家計簿の締め |
| 20の分類への振り分け | 税金・控除の判断 |
| 共有の家計簿への送信 | 銀行の明細との最終的な照合 |
AIは、レシートの読み取りは得意です。でも、税金の計算をざっくりさせると、1万円単位でずれることがありました(ふるさと納税の上限を簡単な計算で1.2万円外した話)。お金の数字は、最後に人が確かめるのがいちばん安全です。
安全のために決めたこと
自分のパソコンでAIを自動で動かすので、いくつか制限をかけています。
- AIが触ってよいのは、家計のフォルダの中だけ
- AIに使わせる操作は、ファイルを読む・書く・移す、の3つだけ
- 1回の実行で使うAIの利用料に、上限を決めておく
- 記録に失敗しても、レシートのデータは消えずに残る
パソコンがスリープしていると動かないので、画面が閉じていてもスリープにならない設定にして、その日撮影した分はまとめて処理されます。
まとめ
- 家計簿が続かない原因は入力の手間。撮るだけにしたら続くようになった
- 2か月で約135枚を自動処理。いちばん多いのは医療のレシートだった
- 医療費控除の材料も、自然にそろっていく
- 読み取りと分類はAIに任せ、月の締めと税金の判断は人が見る
次は、銀行の明細と家計簿の照合を自動にしたら、レシートの来ない毎月の課金が漏れていた話を書く予定です。