
60歳で退職した場合に95歳までに必要な額(今の物価で)
約7,850万円
生活費月30万円、年金は本人の年約165万円だけ、運用で増やさない場合。妻の年金はまだ入れていない仮の試算です
60歳で退職すると、95歳までに約7,850万円が必要という計算になりました。そのうち1,800万円は、年金が始まるまでの60〜64歳の5年間に使う分です。一方で、妻の年金・住まい・60代前半の働き方しだいで、必要額は数千万円単位で変わります。
ねんきん定期便を1円まで検算した記事で、私の年金の見込みが分かりました。次に気になったのは、「この年金で老後は足りるのか」です。60歳で退職する前提で、95歳までを試算しました。
試算の前提
| 項目 | 前提 |
|---|---|
| 退職 | 60歳。60〜64歳は収入なし |
| 年金 | 65歳から、本人の分だけ 年約165万円(月約13.7万円) |
| 見る期間 | 95歳まで |
| 生活費 | 月30万円(家計調査の65歳以上の夫婦無職世帯)と、月35万円(今の賃貸に住み続けた場合)の2通り |
| 運用 | 0%(物価と同じだけしか増えない)。金額はすべて今の物価にそろえる |
年金165万円は、60歳まで今の働き方を続けた場合の見込みです。20代の国民年金の未納94か月の分、満額より少なくなっています。
必要な額は約7,850万円
生活費が月30万円(年360万円)だと、お金の出入りはこうなります。
- 60〜64歳の5年間: 年金がまだないので、生活費 360万円 × 5年 = 1,800万円をすべて取り崩す
- 65〜95歳の31年間: 年金165万円に対して生活費360万円なので、毎年 約195万円の赤字 × 31年 = 約6,045万円
合わせて約7,850万円です。
60歳で退職した場合の、取り崩す額の累計(生活費月30万円)
| 項目 | 取り崩す額の累計 |
|---|---|
| 64歳 | 1,800 |
| 70歳 | 2,970 |
| 75歳 | 3,945 |
| 80歳 | 4,920 |
| 85歳 | 5,895 |
| 90歳 | 6,870 |
| 95歳 | 7,845 |
生活費が月35万円なら、必要額は約1億円になります。違いの大半は家賃です。
よく聞く「老後2,000万円」は、65歳まで働き、夫婦の年金で暮らす世帯の話です。60歳で辞める、本人の年金だけで見る、という条件では、桁がひとつ変わることが分かりました。
必要額を減らせる手
試算してみて、どこを変えると必要額が大きく減るかを並べました。
- 妻の年金: 我が家で一番大きいのはここです。妻にも会社員だった期間があり、年金があるはずですが、まだ記録を確かめていません。年100万円なら、必要額は約3,200万円減ります
- 住まい: 月35万円と30万円の差は、ほとんどが家賃です。老後に家賃の安い住まいへ移るか、持ち家かで、2,000万円以上変わります
- 60代前半の働き方: 再雇用などで60〜64歳の生活費をまかなえれば、取り崩しの1,800万円がまるごと消えます
- 任意加入: 金額は小さめですが、長生きするほど効きます(任意加入の損益分岐の計算)
この試算の穴
仮の試算なので、分かっている穴も書いておきます。
- 妻の年金を入れていない。記録が手に入ったら、夫婦の年金で計算し直します
- 年金は物価ほど増えない。マクロ経済スライドで、年金は物価より少しずつ目減りします。30年続くと、実質で1〜2割減ることもありえます
- 運用を0%にしている。実質1%で運用できれば、必要額は月30万円で約6,670万円まで下がります
まとめ
- 60歳で退職し、本人の年金(年約165万円)だけで暮らすと、95歳までに約7,850万円(生活費月30万円)が必要
- そのうち1,800万円は、年金が始まるまでの60〜64歳の5年間に使う
- 必要額を一番動かすのは、妻の年金・住まい・60代前半の働き方
- 「老後2,000万円」は条件が違う。自分の年金額と辞める年齢で計算し直す価値がある
妻の年金記録をもらったら、夫婦の年金で試算し直して、この記事に追記します。